「蛇にピアス」が芥川賞なワケ
熱海に滞在中、芥川賞をとった金原ひとみの「蛇にピアス」を読みました。カフカの「変身」やカミュの「異邦人」を引き合いに出すまでもなく純文学っていうのは、凡人には理解できないものですが、これもそのひとつ。確かに直木賞ではなくて芥川賞をとるだけのことはあります。
読み始めてまず感じたのは、なんといってもその「えぐさ」。はっきり言って相当「えぐい」です。静かな旅館で読む小説ではないと思ったものの、まあ昔の小説家っていうのはこういうところとでそういう文学というものを書いていたのだと思い直し読み進めました。
で、正直なところ私にはなぜこれが芥川賞なのかよくわかりませんが(笑)、少なくとも究極的な3人の人間の生き様を十代の視点で描いていることは確かだと思います。
それにしてもねぇ・・・
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コメント
私も読みましたが、賛否両論あるのは納得ですね。
村上龍がイチオシだったというのも納得。
若い頃読んだ
「ナインハーフ」とか
村上龍の「コックサッカーブルース」とか「トパーズ」とか
ネチネチしたエロ風景を思い出しましたねー。
同じエロを書いても村上春樹だと乾燥剤入ってる感じなんですが。
投稿: 千恵ちゃん | 2004.05.06 00:13