自己責任と国家の責務
イラク人質事件に関して、「退避勧告を出した末の出来事だから自己責任を問え。救出費用も負担させろ」という意見が政府筋から出ていると報道されています。
確かにイラクまで行ったのは己の判断によるものなのでしょう。だから人質になったことの自己責任というのは本人たちが最もよく感じ、理解していることだと思います。それを政府も含めて他人がとやかく言う話しではありません。それをわざわざ言うということは、その言葉を借りて、自らの判断基準を押しつけていることに他ならないでしょう。
さらに、「救出費用を負担させろ」というのはどういう了見なのでしょうか。国家の最大の責務は国民の生命と生活を守ることにあるはず。どういう事情があったにせよ、日本人が生命の危機にさらされているのであれば全力を尽くして救いに行くのが国家のすべきこと、責任です。だから費用云々を言うのは、最も基本的な責任を放棄しようということでしょう。
ほかのことはどうでもいいです、小泉首相にはひとことをお願いしたい。
「日本人の生命を守ることが国家の責務で、あたりまえのことをしただけです」と。
私たちはこのひとことで国家を信頼できるし、国家のためにまた責任を果たそうという気持ちになるのです。年金や構造改革や自衛隊イラク派遣の議論をする前にこの一言がほしいです。極端なことをいえば、毎年数十万円?もの税金はこのために払っているのです。
まだ言いたいことあるような気がしますが、とりあえずこのあたりで。
堅い話しはあまりココには書きたくないんだけど、たまに噴出するかも(笑)
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